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ご挨拶​

 

『 グッドディスタンス 風吹く街の短篇集 』 について

新型コロナウイルスという未知なる敵の出現で、世界中の景色が変わり、日本の、東京の、

「演劇の街・下北沢」の景色もまた同様でした。緊急事態宣言を受け、劇場の灯が消えました。

本多劇場を始め、幾つもの劇場で連日様々な芝居が上演され、賑わっていたのが嘘のように。

 

私は役者として、また公演主催者として、演劇と関わり続けてきました。

今年も5月の公演に向け準備をしていましたが、中止となりました。

演劇界が元の状態に戻るには時間がかかるかもしれない。でも絶望したくない。

劇場に、小さくてもいいから灯りをともしたい。今できることを考え抜こう。

そんな気持ちが湧いてきたのは、私が演劇に支えられてきたことと、

「演劇の街」を作った劇場主・本多一夫の娘だからだと思います。

 

ソーシャルディスタンスを守り、客席は間を開ける。少人数の芝居にする。

上演時間は1時間以内。この条件で1日に4団体が、劇場をシェアする形で順々に公演を打つ。

公演と公演の間は充分な換気と消毒をして、お客様に安心して観劇していただく為の作業を徹底する。

そして劇団側には、劇場で芝居を打つ喜びを取り戻し、思いきり表現してほしい。

 

私の思いとアイデアから立ち上げた企画は、有難いことに多くの賛同の声に押され、動き出しました。

ご協力いただく演劇関係、劇場の皆様、そして観客の皆様と一緒に

思いをこめた一歩を踏み出したいと思います。

 

本年7月から、本多劇場グループの劇場に於いて、

「グッドディスタンス 風吹く街の短篇集」と銘打ち、複数回に渡り上演して参ります。

下北沢のみならず、日本中の演劇が元気を取り戻していくことを心から願いつつ、

演劇を愛する沢山の皆様とご一緒に、動き出したいと思います。

 

企画・製作 本多 真弓

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​企画・製作

​本 多 真 弓

本多劇場グループオーナーである本多一夫の次女として、下北沢に生まれ育つ。

桐朋学園芸術短期大学演劇専攻を経て劇団青年座研究所卒業。 2001年、演劇ユニット「クレネリ♡ZERO FACTORY」を作家の大岩真理と 立ち上げ、主宰、役者として活動。

2006年に出産を機に活動休止。

2016年、西山水木と共に「下北澤姉妹社」を立ち上げ、主宰、役者として 活動を再開する。

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